危険なキミの溺愛
「うん…」


簡単に朝食を済ませ、ふたりで家を出た。


「学校…面倒だな」


ボソッと湊が呟く。


「そんな感じでいつも遅刻するの?」


「いつも?」


「授業の途中で来ること多いよね」



「あー…そうかな。慢性的な寝不足。普段は今頃二度寝してる」



そういえば眠れないって言ってたっけ…。



「今朝は早く起きたんだよね?実はあんまり寝てない?」



ジッと湊の顔を見つめる。



そういえば、眠たそう…。



「リビングで物音がして、シンが戻ったのかと思ったら宙だった」



「宙も眠れなかったんだね…何だか思い詰めてるみたいだし心配」



「誰かと熱心にメッセージのやり取りしてたし、相談する友達のひとりやふたりはいるだろ」



「それならいいんだけど…」



そう言われても、宙のことはやっぱり心配。


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