危険なキミの溺愛
宙の暴言に呆然としつつも、太田さんとの関係性も気になるところ。



「星野さんからも何か言ってよ!私から湊を奪ったのは事実だよね」



「あ…あの…それは…」



「姉ちゃんは、あいつのいいようにされてるだけ。残念ながら顔だけはいいし?こっちだって被害者だから」



いいようにされてるとか、そうじゃないのに…。



まあ、最初は無理やり感があったけど、お互いのことを知っていくうちに打ち解けた。



被害者っていうのとは全然違う。



「宙くん、本当にごめんね!私行くから。またね!」



太田さんは慌てて階段をのぼって行き、あっという間に校舎の中へと姿を消した。



「太田さんと知り合いなの?って言うか、どうしてここに来たの?」



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