危険なキミの溺愛
今朝までは宙がいると迷惑をかけているように見えたけど、もう大丈夫なの?



「本当にいいの?」



「花の弟は、俺の弟も同然だし。1ヶ月ぐらいなら面倒みるよ」



1ヶ月も!?



「さすが話がわかる!湊さん、お世話になります!!」




宙がペコっと大きく頭を下げる。



「学校はちゃんと行くこと。それと…俺の部屋には絶対入らないって約束できる?」



「もちろんっす。やったー!」



「花、先に宙と帰ってて。俺はちょっと寄るところがあるから」



「わかった。あの…ありがとね、宙のこと…」



「全然いーよ」



にっこりと優しく微笑む湊を見て、なんだか違和感。



あれ…ちょっと湊らしくない?



優しいのはそうなんだけど、なにか…ひっかかる。



…はっ、まさか!



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