危険なキミの溺愛
住宅もあり商業施設もありといった感じで、住むにはとても良さげな環境。



目指すは5階建てのマンションの最上階。



エレベーターに乗り、5階で降りた通路の突き当たりが私の部屋。



親から渡された鍵で、部屋のドアを開いた。



わぁっ…。



なにもないと思っていた部屋には、もう家具が配置されていた。



一人暮らしには十分過ぎる広さの3LDK。



こんなに広くてどうしよう!



そうだ、これなら週末に友達を呼んで泊めることもできるよね?



そんな楽しい生活を想像するだけでワクワクするよ。



ふと視線を落として、思考がフリーズした。



玄関を入ったところに、男物のスニーカーがある。


え…。


部屋の中に、誰かいるの?


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