危険なキミの溺愛
「そうだよ、だから早く婚約解消をお願い!」



「そうだなー。他にもっと俺に相応しい子がいるはずなのに。なんでお前なんだろうな」



それは私も知りたいよ。



特に取り柄があるわけでもない、家柄だってイマイチだし、性格もきっと合わない。



「母親を助けるつもりで言ってくれたのかも。婚約すれば融資の話もスムーズだろうし…」



真剣に考えたのに失笑されてしまった。



「ありえないな、うちはそういう親じゃない。打算的で情に流されるタイプじゃないからな」



そっ、そうなの!?



なんか怖い…。



「なにか隠してる?実はすごい秘密があるとかさ」



私にすごい秘密が?



そんなものあるなら、私が知りたいよ!





< 50 / 263 >

この作品をシェア

pagetop