危険なキミの溺愛
「無防備すぎるだろ。いきなり同じ家に住むとか、俺になにかされるとか思わなかった?」


「えっ…それは、彼女のフリをすれば婚約を破棄する交渉をしたし…そんな、まさか湊はそんなことしないよね!?」



そうしたらフッと鼻で笑われた。



「人を疑うことを知らない?」



「それに…私に手を出すほど女に困ってないって言ったよね?」



「それは今朝の話だろ?」



そうだった…。



どうして私は湊を信じたの?



普段の彼は生活態度も悪くて苦手な部類なはずで…。


「湊は、しないよね?なんとなく…そう思うの」


理由ははっきりとしないけど、湊はそういうことはしないと思ったの…っていうか疑いもしなかった。


「よく言うよな。ソファで寝たやつが…」



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