危険なキミの溺愛
これは…どういうことなの?



「隣の部屋と間違えた?」



「ううん…ここで合ってるはず。鍵もあるし…」



一瞬、中川くんが眉をひそめる。



そして誰かに電話をかけている。



「あぁ、俺。部屋に女が押しかけてきたんだけど。まさか合鍵渡した?」



ええっ!



女が押しかけてきたって、私のこと!?



中川くんは涼しい表情で話している。



私もお母さんに連絡した方がいいよね。



きっと、なにかの手違い…。



電話をしようとスマホを手にしたとき、中川くんがちょうど電話を終えたみたいだった。


真剣な顔をしてこっちに近づいてくる。


なに?


思わず、あとずさる。















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