危険なキミの溺愛
「どうしてこんなことに…?」



「帰ったらいきなり…後ろから殴られて…」



「そうなの?怖かったよね…」



頭を撫でると手を掴んで引き剥がされ、やめろよと言われた。



そしてまたギュッと抱きしめられる。



え…なに?これ。



妙な安心感もあるし、ドキドキして…不思議な気分。



「強盗?警察に電話しなきゃ…」



「焦りすぎ。もう少しこのままじゃダメなわけ?」



湊の温もりや鼓動が伝わってきて、落ち着くけど…。



言葉を話す度、湊の声の響きや匂いとか…なんだか全てにドキドキして変な感じなの。



「だめ…」



そう呟くけれど。



「やだ」



甘えるように抱きしめる腕に力を入れてくる。



みっ、湊。



どうしちゃったの?




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