危険なキミの溺愛
「抱きしめ方が普通じゃない」



「…普通じゃないってなんだよ」



「なんか…なんか」



ドキドキしたとか、言えない。



だって湊はそうじゃないだろうから。



平然とした顔で聞き返せるんだもん。



「とにかく、だめなの!私に触らないで」



「慰めてくれたっていーのに」



「限度があるの!もう大丈夫だよね?あっ、目も開いてるよ」



やっと元に戻ったみたい。



よかった…。



「本当だ。最初に目の前にいるのが花で嬉しい」



破壊力ありすぎの笑顔でそんなことを言うなんて…本当にずるい。



うわぁ…本当にドキドキが止まらない。



「顔、真っ赤」



「ううっ…」



確信犯なの?



私をこんなにドキドキさせてどうするつもり?




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