危険なキミの溺愛
「ありがとな」



「うん…無事でよかった…。湊の財産狙いかな。なにか盗られた物はない?」



「スマホも家の鍵もあるな。金目の物はこの家にはないし、何もなくて帰ったか」



「そうなんだ…怖いね…」



湊は目を閉じて腕組みしたまま考えこんでしまった。


改めてまじまじと見るけど、本当に綺麗な顔…。


顔だけ見てるとモテるのもわかる。


性格に難アリだけど、さっきみたいに甘えられて…意外な一面にキュンとしちゃうのかな。


わっ…私は違うけどね!


すると湊がパチッと目を開けた。


「もし、先に花が帰ってたらやばかったな。俺でよかった…」


え…。


なになに?


いきなりいい人で、ドキッとしちゃったよ?




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