危険なキミの溺愛
こくりと頷すと、やっと解放された。



飲み物を入れたカップを両手に持ち、シンがこちらへやって来た。



「湊様、私の目は誤魔化せませんよ。おふたりが親密な関係でないことぐらいわかっています。フェイクはおやめ下さい」



うっわ…バレてる!!



「湊様に弄ばれる花さんがかわいそうで見ていられません」



「…………」



湊は少し眉をひそめた後、黙ったまま部屋に籠ってしまった。



「やれやれ」



シンはため息をつくと近くの壁にもたれかかる。





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