危険なキミの溺愛
「思いっきり騒げよ。そうすればシンが来るはず。ま、今は風呂に入ってるから聞こえないか…」



シン…?



そうだった、今日から一緒に住むことになったんだよね。



すっかり忘れてた。



もしシンが来たら、湊はこっぴどくお仕置きされちゃう?



明らかに強そうだし、それはかわいそうかも…。



「なに考えてる?落ち着き過ぎだろ」



呆れたのかやる気がなくなったのか、湊は私を解放してくれた。




「なんで他人の家でそんなにリラックスできるのか謎」



え…あ…そうだよね。



ソファで寝ちゃったり、湊の部屋で朝まで寝たり…。



本当、私って緊張感がない。



「羨ましい」



…え?



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