【女の事件】いらくさの家
第27話
さて、多香子と離婚をしたあきひこは、吉祥寺南町で暮らしている姉夫婦の家に移り住んだのと同時に、転職して新しい暮らしを始めていた。
あきひこは、8月1日からアネムコの紹介で池袋にある第2地銀の支店に再就職をして新生活を始めていた。
あきひこは、JR中央本線と山手線の電車を乗り継いで家と職場の往復の暮らしをしていたが、再就職をしてから3週間が経過した頃に『オレ、何をやっているのだろうか…』とだるい気持ちになっていた。
あきひこに与えられた仕事は、お茶くみ・トイレットペーパーの交換・掲示板にポスターをはりかえることなどの雑用ばかりで、お給料は月給9万8000円に落ち込んでいた。
あきひこはこの時『オレ、就職する会社を間違えたような気がする…』と想っていたので、早いうちにやめようと考えていた。
8月23日は、職場の球技大会が開催されるので勤務は午前中の四時間だけであった。
しかし、あきひこは無断欠勤をして職場に抵抗していた。
この日、中央本線が吉祥寺駅をはさむ区間で人身事故が発生したので、代替バスで三鷹駅まで行くことになっていた。
あきひこは職場に『電車が運休している上に、代替バスが通る道路が混んでいるので遅れます。』と伝えていた。
しかし、代替バスが三鷹駅に着いた時に拒絶反応を起こしたので、折り返しの電車に乗らなかった。
あきひこはこの時、駅前のサテン(喫茶店)にいて、たばこをくゆらせながらお茶をのんでいた。
あきひこはこの時、2日前に気に入らない上司から言われた言葉に腹を立てていた。
あきひこは、午後1時半過ぎに職場へ行った。
この時、みんなは球技大会で外へ行っていたので、支店長の机に置かれている手提げ金庫の中から現金90万円を抜き取ってその場から逃走した。
それから180分後のことであった。
職場のみんなが球技大会を終えて職場へ帰って来た時に、支店長の机に置かれている手提げ金庫の中から現金90万円が抜き取られていたことに支店長さんが気がついたので、大パニックを起こしていた。
あきひこの上司の男性は、心配になって、横浜の多香子の実家へ電話をかけた。
電話の応対は、多香子の母親がしていた。
「もしもし…あきひこさんはうちには来ていませんけれども…一体何があったと言うのでしょうか…分かりました…もしあきひこが家に来ましたら電話をするように言っておきます…多香子は家にはいません…多香子が帰ってきたら電話をするように言っておきますので…ご迷惑をおかけしました。」
多香子の母親は、受話器を置いた後に大きくため息をついてからこう言うた。
「多香子は一体どこへ行ってしまったのかしらねぇ…本当に困った子ね…」
多香子はこの時、伊勢佐木町にある居酒屋にいて、一人でやけ酒をあおっていた。
多香子は、アサヒスーパードライの瓶ビールを10本頼んでのみまくって、ぐでんぐでんに酔っていた。
やってられないわよもう!!
次から次へともめ事ばかりが起こっているので…
たまったもんじゃないわ…
多香子はこう想いながら、瓶ビールの瓶を手に取ろうとしていた。
その時に、となりの男性客が勝手に多香子がのんでいる瓶ビールを取ろうとしていたので思い切りキレていた。
こともあろうにとなりの男性客は、美香子と離婚をしたこうすけだったので、多香子はなおも怒り狂っていた。
「ちょっとあんた!!人がのんでいる瓶ビールに手出ししたわね!!」
「えっ?」
「えっ…じゃないでしょあんたは!!」
「なんだよぉ…そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないかよぅ…」
「あんたね!!人がのんでいる瓶ビールに手をつけたでしょ!!」
「オレはのみたいのだよぉ…」
「のみたいのだったらおかわりを注文しなさいよ!!」
「わかったよぅ…」
しかしこうすけは、やりきれない表情をしていたので、再び多香子がのんでいる瓶ビールに手を出した。
多香子はこの時、思い切りブチ切れていた。
「あんた!!どーしておかわりくださいと店員さんに言おうとしないのかしら!!」
「のみたいのだよぉ…のみたいのだからくれよオラ!!」
そこへ、用心棒の男が詰め寄ってきた。
「おいおい、何なんや一体!!」
「アタシがのんでいる瓶ビールをとなりの男が手出しをしたのよ!!」
「オレのビール何だよ!!それよりもオドレは誰や!?」
「何やオドレ!!オドレはワシに大ゲンカを仕掛けるんか!?」
「オドレが横から介入してきたからだ!!オドレはどこの組のモンや!!」
「やるんか!!ほな表へ出ろ!!」
「ああ上等や!!ただし、女は巻き込むな!!」
「分かっとるわ!!」
この後、こうすけは用心棒の男と裏の露地でひどい大ゲンカを起こした。
こうすけは、用心棒の男の頭を15センチの横きんブロックで力を込めて殴って殺した。
それから数分後のことであった。
(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)
こうすけは、用心棒の男の子分が持っているトカレフで撃たれて殺された。
多香子は、このあとも伊勢佐木町カイワイの居酒屋をはしごして、やけ酒はあおっていた。
この後、多香子の実家では次から次へともめ事が続いていた。
あきひこは、8月1日からアネムコの紹介で池袋にある第2地銀の支店に再就職をして新生活を始めていた。
あきひこは、JR中央本線と山手線の電車を乗り継いで家と職場の往復の暮らしをしていたが、再就職をしてから3週間が経過した頃に『オレ、何をやっているのだろうか…』とだるい気持ちになっていた。
あきひこに与えられた仕事は、お茶くみ・トイレットペーパーの交換・掲示板にポスターをはりかえることなどの雑用ばかりで、お給料は月給9万8000円に落ち込んでいた。
あきひこはこの時『オレ、就職する会社を間違えたような気がする…』と想っていたので、早いうちにやめようと考えていた。
8月23日は、職場の球技大会が開催されるので勤務は午前中の四時間だけであった。
しかし、あきひこは無断欠勤をして職場に抵抗していた。
この日、中央本線が吉祥寺駅をはさむ区間で人身事故が発生したので、代替バスで三鷹駅まで行くことになっていた。
あきひこは職場に『電車が運休している上に、代替バスが通る道路が混んでいるので遅れます。』と伝えていた。
しかし、代替バスが三鷹駅に着いた時に拒絶反応を起こしたので、折り返しの電車に乗らなかった。
あきひこはこの時、駅前のサテン(喫茶店)にいて、たばこをくゆらせながらお茶をのんでいた。
あきひこはこの時、2日前に気に入らない上司から言われた言葉に腹を立てていた。
あきひこは、午後1時半過ぎに職場へ行った。
この時、みんなは球技大会で外へ行っていたので、支店長の机に置かれている手提げ金庫の中から現金90万円を抜き取ってその場から逃走した。
それから180分後のことであった。
職場のみんなが球技大会を終えて職場へ帰って来た時に、支店長の机に置かれている手提げ金庫の中から現金90万円が抜き取られていたことに支店長さんが気がついたので、大パニックを起こしていた。
あきひこの上司の男性は、心配になって、横浜の多香子の実家へ電話をかけた。
電話の応対は、多香子の母親がしていた。
「もしもし…あきひこさんはうちには来ていませんけれども…一体何があったと言うのでしょうか…分かりました…もしあきひこが家に来ましたら電話をするように言っておきます…多香子は家にはいません…多香子が帰ってきたら電話をするように言っておきますので…ご迷惑をおかけしました。」
多香子の母親は、受話器を置いた後に大きくため息をついてからこう言うた。
「多香子は一体どこへ行ってしまったのかしらねぇ…本当に困った子ね…」
多香子はこの時、伊勢佐木町にある居酒屋にいて、一人でやけ酒をあおっていた。
多香子は、アサヒスーパードライの瓶ビールを10本頼んでのみまくって、ぐでんぐでんに酔っていた。
やってられないわよもう!!
次から次へともめ事ばかりが起こっているので…
たまったもんじゃないわ…
多香子はこう想いながら、瓶ビールの瓶を手に取ろうとしていた。
その時に、となりの男性客が勝手に多香子がのんでいる瓶ビールを取ろうとしていたので思い切りキレていた。
こともあろうにとなりの男性客は、美香子と離婚をしたこうすけだったので、多香子はなおも怒り狂っていた。
「ちょっとあんた!!人がのんでいる瓶ビールに手出ししたわね!!」
「えっ?」
「えっ…じゃないでしょあんたは!!」
「なんだよぉ…そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないかよぅ…」
「あんたね!!人がのんでいる瓶ビールに手をつけたでしょ!!」
「オレはのみたいのだよぉ…」
「のみたいのだったらおかわりを注文しなさいよ!!」
「わかったよぅ…」
しかしこうすけは、やりきれない表情をしていたので、再び多香子がのんでいる瓶ビールに手を出した。
多香子はこの時、思い切りブチ切れていた。
「あんた!!どーしておかわりくださいと店員さんに言おうとしないのかしら!!」
「のみたいのだよぉ…のみたいのだからくれよオラ!!」
そこへ、用心棒の男が詰め寄ってきた。
「おいおい、何なんや一体!!」
「アタシがのんでいる瓶ビールをとなりの男が手出しをしたのよ!!」
「オレのビール何だよ!!それよりもオドレは誰や!?」
「何やオドレ!!オドレはワシに大ゲンカを仕掛けるんか!?」
「オドレが横から介入してきたからだ!!オドレはどこの組のモンや!!」
「やるんか!!ほな表へ出ろ!!」
「ああ上等や!!ただし、女は巻き込むな!!」
「分かっとるわ!!」
この後、こうすけは用心棒の男と裏の露地でひどい大ゲンカを起こした。
こうすけは、用心棒の男の頭を15センチの横きんブロックで力を込めて殴って殺した。
それから数分後のことであった。
(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)
こうすけは、用心棒の男の子分が持っているトカレフで撃たれて殺された。
多香子は、このあとも伊勢佐木町カイワイの居酒屋をはしごして、やけ酒はあおっていた。
この後、多香子の実家では次から次へともめ事が続いていた。