桜の咲く頃……… 君を想う
「えっ…………あっ………いえ。
あの………………。」と、とても答え難そう。

もしかして、写せてなかった?

「だったらいいよ。」と俺が言う前に…………

「桜、諦めな!」と玲奈ちゃん。

「先生、良いこと教えてあげる。
実は私達、もうもらったの!!
後は、桜に聞いて!」って。

みんな貰えたのに、俺だけ貰えないことが良いこと??

訳がわからず、首をかしげていると。

「それじゃ、ソロソロお開きにしよう!」と

春人の音頭で、3人が動き始めた。

「先生、桜………酔ってるから
お家まで送って行ってね。」

「桜、ファイト!!」と、次々に勝手に話を進めてる。

もちろん、二人の時間を作るため

送って行くつもりだったけど………

酔ってるからと言われても………彼女はアルコールが飲めないはず。

そう思って彼女のテーブルを見ると

アルコールを飲んだ形跡が……………。

「あっ、いえ。
送ってもらわなくても大丈夫です!」

遠慮して断る彼女に。

「そんな訳にはいかないよ。
元々送って行くつもりだったから、遠慮しないで。
それに、聞きたいこともできたしね!」と言って微笑む。

普段アルコールを飲まない彼女だから

なおのこと、送っていかないと心配だ。

それに、写真のこと。

どうしてなのか、キチンと追求しないとな納得出来ない。
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