桜の咲く頃……… 君を想う
リビングに通すと、ソファーに座らせ

アイスコーヒーを用意するために、キッチンに下がった。

グラスは、一応5個あるが…………

お茶菓子どころか、ミルクすらない。

普段、ブラックだからなぁ~

シロップもないけど…………

まさか、アイスコーヒーにシュガーも可笑しいよな?

今日、二人で話すつもりだったけど………

さすがに家に連れてくるつもりはなかったから

細かい物は用意していない。

もしこれからの話で、彼女になってくれたら………

明日は、色々買って来よう。

ここに、ミルクや食器………彼女のスリッパが自然にある生活を想像して

少し口許が緩む。

お盆もない男の部屋だから

両手にグラスを持って、リビングに向かうと

こちらに目を向けることもなく、ぼぅ~としていた。

アルコールのせいで、眠いのかもしれないなぁ。

コトッと音をさせて、テーブルに置いても気づかない彼女に。

「桜ちゃん!…………桜………ちゃん。
……………………………桜ちゃん。」と呼んで見る。

数回声をかけると、やっと反応して

「あっ………はいっ!!!」と返事が返ってきた。

…………………………やっぱり眠いのか??
< 45 / 101 >

この作品をシェア

pagetop