桜の咲く頃……… 君を想う

両思い

少々お節介な四人だけど。

アイツらが居てくれたから、今の俺達がある。

教師だからと建前だけで考えて

桜や自分の気持ちを無かったことにしていた俺に。

『好きなら好きで良い。』と教えてくれた。

「桜、今日はお泊まりね!」

俺の言葉に、再び固まり何か考え始めた。

たぶん『お泊まりっていうことは………………。』と

一人エッチな想像して焦ってるんだろうなぁ。

さすがに、さっき彼女になった女の子に手を出す気なんて無いのに~

こうなる事を想像して、朝食を持たせてくれたから

一緒に食べたいだけなんだけど。

「桜ちゃん!
何を考えてますか?」

眉間にシワまで寄せて悩まれると、ついついからかいたくなる。

「ベットに行こうかぁ~」

体を抱えて膝に乗せると

さっきまで、固まっていたのがウソのように。

氷が溶けたのかと思うほど、暴れ始めた。

失礼な!

仮にも、俺は教師だぞ。

「どうしても嫌?」

わざとらしい上目使いで聞いてみる。

もちろんyesと答える。

分かっていてからかう俺に………悩む桜。

プッ。

その気もないのに、ムリしてる。

分かりきったからかいも、純粋な彼女には通じないんだろう。

ホント!可愛いよなぁ~

たぶん俺は………

相当浮かれてる。

春人達が見たら『大丈夫か?!』って心配する程。

……………………だって、彼女を手に入れたんだぞ。

今日浮かれないで、いつ浮かれる??
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