笑顔の行方
モテると言うくだりは…………

冗談だろうけど。

進路やみんなの将来の事、俺達の生活については

俺が想像してたよりも大人で

………………しっかりしていた。

正直、びっくりする程色んな事を考えていた。

俺は……………

『大人に気を使って』将来を決めていると思っていたけど………。

寧々は、大切な人を守る事が

自分の淋しさを遠ざけ、幸せになれるんだと考えていた。

「ごめん、俺の考えが間違ってた。
寧々は、スッカリ大人になってたんだな。
寧々の好きにしたらいいよ。
俺も全力で応援する。」

俺の言葉に、ニッコリ笑って。

「彰人君なら、そう言ってくれると思った。
これから受験までは、あまりみんなと会えないけど……。
ずっとずっと一緒にいられるように頑張るから。
見守っていて下さい。
おおパパ、心配かけてごめんなさい。
受験が済んだら、またみんなで水族館に行こうね。」

兄貴達の心をグッと掴む辺り

寧々はやっぱり、兄貴とそっくりだ。
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