笑顔の行方

告白

「お邪魔します。」

「果歩、杏菜…………彰人君です。
将樹は、さっき話したから知ってるよね。
彰人君、老人ホームを造る参考にしたいから
一緒に生活して調査させてもらえるよう孝輔に頼んだの。
ネッ!」

寧々が、ここの息子の孝輔君に話を通してくれ。

二つ返事でオッケーを出してくれた彼に感謝して、お世話になる事にした。

「寧々には普段、ノートを写させてもらったり。
たまにご飯をご馳走してもらってるから、気にしないで下さい。
俺の彼女の果歩も、将樹の彼女の杏菜も料理が苦手で………。
みんなで集まると、いつも寧々に作ってもらってるんです。
あっ………。
寧々って………嫌ですよね?
すみません。
いつもの癖で。
寧々ちゃんは…………」と普段使いなれない愛称を使う彼が可愛くて

「寧々でいいです。
それぞれ彼氏彼女だったんですね。
寧々は、学校での事を話さないから………。」

将樹という青年が寧々に執着しているように見えたが………

こうやって話しを聞くと、俺の勘違いだったのかと思う。
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