笑顔の行方
「寧々は、何処か観光して帰るの?」

「うん、旭山動物園とラベンダー畑に。」

「やっとデートできるんだぁ
彰人さん、寧々………ずっと不安だったんですよ。
忙しい彰人さんの邪魔は出来ないし………ワガママなんて言えないけど。
デートがなくなったから、飽きてないか不安なんだって。
年が離れてるからいつも守ってもらってるけど………
私が支えることって、何かないかなぁ?って。
寧々……彰人さんが大好きだから、怖いみたいです。
失う怖さが…………。」

「……………果歩。
大丈夫だよ、彰人君大切にしてくれるもん。
ちょっと贅沢なことを呟いただけだよ。
それより、明日ここで一旦お別れだね。
ずっと一緒だったから、ちょっと名残惜しいなぁ。
帰って来て、時間が出来たらまた遊ぼうね。」

果歩ちゃんと杏菜ちゃんには、色々話してるんだなぁ。

寧々がここまで心を許した友達って、初めてじゃないか?

俺に何でも話して欲しいけど……

女の子同士じゃないと話せないこともあるだろうから。

出来れば、ずっと寧々の側にいてくれたらいいな。

これも調査報告だな。
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