笑顔の行方
「寧々!」
「大丈夫か!!」
「むちゃしやがって!」
「良かったぁ……………」
俺の連絡に、洋介夫婦に兄貴達が駆けつけた。
皆、口々に安堵の言葉を投げ掛ける中。
ツカツカと歩み寄り
………………バチン!!
頬にクリンヒットした、おばさんの平手打ち。
「このバカ!!
命を粗末にするな!!!」
圧倒される怒声に、周りの人間が竦み上がっている間に
ガバッと強く寧々を抱きしめ
「でも…………よくやったね。
寧々は自慢の娘だよ!」と言って
涙を溢し、ワンワン大声で泣きながら頬ずりしていた。
…………………子供の頃と変わらない対応に
苦笑いして俺を見つめる寧々。
おばさんには、敵わないよな。
満更じゃなさそうな寧々の頭を撫でながら。
「寧々、彰人がこれ以上おじさんになったら困るだろう?
だから、心配かけるなよ。
彰人、首から下げてるそれ…………取ったら?」
クビ??
胸元を見ると……………
会社でつけているIDカードが、ぶら下がっていた。
…………………………恥ず。
これを付けて、刑事さんや先生と話をしてたのか?
冷静でいると思っていたが………………
やっぱり寧々の事だと…………ダメだな。
「大丈夫か!!」
「むちゃしやがって!」
「良かったぁ……………」
俺の連絡に、洋介夫婦に兄貴達が駆けつけた。
皆、口々に安堵の言葉を投げ掛ける中。
ツカツカと歩み寄り
………………バチン!!
頬にクリンヒットした、おばさんの平手打ち。
「このバカ!!
命を粗末にするな!!!」
圧倒される怒声に、周りの人間が竦み上がっている間に
ガバッと強く寧々を抱きしめ
「でも…………よくやったね。
寧々は自慢の娘だよ!」と言って
涙を溢し、ワンワン大声で泣きながら頬ずりしていた。
…………………子供の頃と変わらない対応に
苦笑いして俺を見つめる寧々。
おばさんには、敵わないよな。
満更じゃなさそうな寧々の頭を撫でながら。
「寧々、彰人がこれ以上おじさんになったら困るだろう?
だから、心配かけるなよ。
彰人、首から下げてるそれ…………取ったら?」
クビ??
胸元を見ると……………
会社でつけているIDカードが、ぶら下がっていた。
…………………………恥ず。
これを付けて、刑事さんや先生と話をしてたのか?
冷静でいると思っていたが………………
やっぱり寧々の事だと…………ダメだな。