笑顔の行方
チラリと寧々を見ると

ニッコリ笑って頷いた。

…………………………………………けどなぁ~

決心のつかない俺に。

「はい、時間切れ!!
寧々が選んで。」とおばさん。

「えっ?
私が決めて良いの??」

戸惑う寧々に。

「まぁ、ヘタレな彰人には決められないしな。」

「寧々が決めるのが、一番公平で納得出来るし。」

「寧々の決めたことには、彰人も文句が言えないからな!」と

それぞれが納得する。

「…………………だったら……………
ウチに来て欲しい。
私がちゃんと、治るまで面倒みたいから。」と

「はい、決まり!
だったら、直ぐに荷物をまとめて帰るわよ!
私は今日から、彩の家で子守りを任されてるんだから。
あぁ~
忙しい、忙しい!!」

………………………絶対、今決めたな。

洋介じゃ嘘がバレると踏んで、嫁の名前を出す辺り………

やっぱりただ者じゃない。

「彰人君………………ごめんね。」

嫌。

予定は、随分変わったが…………

元々、一人の家に帰りたくない!ってところから始まった訳で。

その不安は、払拭されたから…………

まぁ、結果オーライ!ってところかな?
< 52 / 143 >

この作品をシェア

pagetop