笑顔の行方
そうだよな。

俺は、自分が一人になる不安ばかり考えていたけど…………。

もうあの3歳の……………

お袋の死に怯えた時とは違うんだよ。

兄貴達に洋介。

強引で………望んだ母親像とは雲泥の差のおばさんだけど。

寧々の母親で洋介夫婦の母親で……………

俺の第二のお袋。

他にも………

悠人達、沢山の仲間に。

何より大切な…………寧々。

いつの間にか出来た

大切にしたいと思える…………俺の家族。

それって、一人じゃないと思えるように

大切にされてきたからなんだよな。


「おばさんが言ってたことの意味が…………
今、解った。」

俺の言葉に

「そうか。」と頭を撫でる兄貴。

「寧々…………ありがとうな。」と同じく寧々の頭を撫でる長男。

そんな俺達を、見守る洋介。

………………愛されてるよな。

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