笑顔の行方
真面目過ぎる彼女の心配をしている間に
つまみをぶら下げて帰宅したおばさん。
「なぁに、二人して見つめあって。
もしかして、お邪魔だった?
だったらママは、洋介のところに戻るわよ。」
相変わらず、母親と思えないような発言をぶっかまして
俺達を焦らす。
「イヤイヤイヤ。
邪魔じゃないから、居てください!」
「もぅ。
バカなこと言ってないで、ご飯食べよう。
彰人君はお酒、何にする?」
スッカリ奥さんのような寧々に、鼻の下を伸ばしていたら。
「ホントのところ、どうなのよ?
何か進展は、あったの?」と
やはり母親らしからぬ攻撃を仕掛けてくる。
「何にもしてません!
寧々がつまみを作れるようになるっていうから。
前はbarを経営してたって話したんです。」
「それで??」
「……………………それだけですよ?」
それが何か??と質問で返したら。
「過去の話は??」って。
過去というのは……………
先日、飲み会の時に
俺が寧々に話すと言ったことの事だろう。
正直、まだ話せてない。
話すと決め。
みんなの事を家族だと思え、トラウマはなくなったはずだが。
いざ話すとなると…………
中々踏ん切りがつかない。
元々、寧々に話すつもりはなかった内容だけに。
ついつい、二の足を踏んでしまう。
つまみをぶら下げて帰宅したおばさん。
「なぁに、二人して見つめあって。
もしかして、お邪魔だった?
だったらママは、洋介のところに戻るわよ。」
相変わらず、母親と思えないような発言をぶっかまして
俺達を焦らす。
「イヤイヤイヤ。
邪魔じゃないから、居てください!」
「もぅ。
バカなこと言ってないで、ご飯食べよう。
彰人君はお酒、何にする?」
スッカリ奥さんのような寧々に、鼻の下を伸ばしていたら。
「ホントのところ、どうなのよ?
何か進展は、あったの?」と
やはり母親らしからぬ攻撃を仕掛けてくる。
「何にもしてません!
寧々がつまみを作れるようになるっていうから。
前はbarを経営してたって話したんです。」
「それで??」
「……………………それだけですよ?」
それが何か??と質問で返したら。
「過去の話は??」って。
過去というのは……………
先日、飲み会の時に
俺が寧々に話すと言ったことの事だろう。
正直、まだ話せてない。
話すと決め。
みんなの事を家族だと思え、トラウマはなくなったはずだが。
いざ話すとなると…………
中々踏ん切りがつかない。
元々、寧々に話すつもりはなかった内容だけに。
ついつい、二の足を踏んでしまう。