お転婆魔女は性悪イケメン男子に恋をする
そして...



魔界を彷徨い歩いて10年以上が経った、15歳の誕生日の朝。



私は真っ黒いストレートの髪と赤色の目、そして手には魔法の杖という姿で目が覚めた。



そう、ついに魔法を授かった。



実は私には莫大な魔力が秘められていた。



その覚醒した魔力は容姿までもを変えた。



その魔力を注ぎ込まれる魔法はどんな魔女や魔法つかいにも劣らないほどの実力だった。



自分が魔法を授かった時期が遅かった理由は魔力が高いためだと知り、本当に嬉しかった。



元々復讐のために使おうと思っていた魔法。



私は魔界を彷徨う中でたくさん見てきた私のような家や家族を奪われ、身寄りのない人たちを救うことにこの莫大な魔法を使おうという考えに至った。



誰かに襲われる恐怖もない平和な世界作りを。


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