お転婆魔女は性悪イケメン男子に恋をする
「2人ともやめて!月華様が望んでいたのは平和な世界よ?魔族を滅ぼすことじゃない!」



出てきたのは私のもう1人の従者、徠花。




「徠花...お前は魔族が憎くないのか?大好きな月華様が殺されたも同然なんだぞ」



「憎いわ!でもそれで月華様が喜ぶわけじゃない。それに向こうには魔王もいる。勝てるわけないじゃない!」



「月華様が喜ばないって誰が決めたの?月華様が言ったわけじゃないでしょ?月華様だって魔族のこと憎いはずだよ!勝てるはずないなんて決まってない」




「そうだ!月華様のために魔族を滅ぼそう!」




「今こそ復讐を果たすときよ!」




あちこちから賛同の声が上がり始める。




私はそんなこと望んでなんていないのに...。




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