お転婆魔女は性悪イケメン男子に恋をする
それにもう怪我人や死者を増やしたくない。



だから私は...決めたの。



「告伝」



これは全員の頭の中に直接語りかける方法。



「(深緑の国女王月華より告げる。皆本当によくがんばった。私たちの絆の深さを感じたわ。でも敵は今までの倍以上いる。まだ隠されている者もいるかもしれない。私はもうこれ以上負傷者を増やしたくないと思っている。だから全員私が今から作るワープホールで異世界に行きなさい。魔法族側の後方に作るから今受け持っている敵を跳ね飛ばして、そこまで移動して。怪我人も連れて行ってね。徠花、翅、朔夜。私がワープホールを作っている間、援護しろ。その後は防御魔法で全員を守りながら、3人も異世界に行って。みんな本当に今までありがとう。以上これは命令だ。異議は許さない)」



誰もが息を呑む音が聞こえた。



告伝を使うことが出来る魔力を持っているのは私と従者たちくらいしか居ないから他の人は私の言葉に返すことが出来ない。



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