お転婆魔女は性悪イケメン男子に恋をする
「(ワープホールは作り終わった。全員私のカウントダウンで目の前の者を跳ね飛ばして後方に移動しなさい)」




「(月華様も行きましょう。ここは破壊しなくてもいいでしょう?)」




「(いいえ。私が行ったら異世界への道を閉ざす者はいなくなってしまうわ。それにここは私が作りだした空間。主が消えた空間は何が起きてもおかしくないのよ?魔界にある空間とはそういうもの。だからこそ私が自分の手で破壊しなければ。私は道を閉ざし、ここを破壊し魔族と共に滅びる)」




「(そんな...お願いです。私も一緒にここに居させてください)」




「(僕も!滅びるのは月華様と一緒です!)」




「(俺も月華様がいない世界なんてありえません)」




「(いいかげんにしなさい。魔法族をまとめられるのはあなたたちだけよ。これは命令だ。異論は許さないと言ったはず)」




3人が声を押し殺して泣きそうになっているのが聞こえる。




< 32 / 473 >

この作品をシェア

pagetop