お転婆魔女は性悪イケメン男子に恋をする
「私はお前らに消される気は無い」



「この状況でか?お前一人に俺ら全員倒せるわけないだろ」



嘲笑うように私を見る魔王を憎しみの籠った目で睨みつける。



「えぇ、そんなことわかっているわ。私が言っているのは“お前に消される”気は無いということ。もう準備は出来ている。意味わかるわよね?」



「まさか...」



「そのまさかよ。私は初めからこの空間ごと破壊するつもりだったわ」



「全員こいつを殺せ!まだ詠唱を唱える時間がある!」



「残念でした。もう準備は出来ていると言ったはずよ。あと詠唱は一言」


< 35 / 473 >

この作品をシェア

pagetop