最初で最後の愛の話
「最初で最後の愛の話」

そのタイトルの本を、また一人買ってくれる人がいた。制服を着た女子高生だ。愛と出会った日のことを思い出す。

「愛、いつまでも愛してるよ」

僕の首には、愛が最期までつけていた結婚指輪がネックレスとしてかけられている。それに優しく触れ、僕は別の作家の本を手に取った。







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