最初で最後の愛の話
「ジャンケンしてください」
室長になった人が言い、僕らは立ち上がる。そしてジャンケンで勝った人が図書委員になることになった。
「ジャンケンポン!!」
結果、僕と花山さんが図書委員となった。
「よろしくね」
花山さんがニコリと笑う。僕は図書委員になれたことが嬉しく、コクリと頷いた。
それから花山さんは、いい意味で目立つ人になっていった。
図書委員の会議などで、「こんな本を置いた方がいい」と積極的に意見を出したり、他の委員会を手伝ったり、学校行事にも積極的に関わっている。それを見ている僕らもやる気をもらい、クラスが一つになるということは珍しくない。それはいいことだと思うんだけど……。
「花山さん、大丈夫?」
「平気、平気!ちょっと転んだだけ」
花山さんはそう言って笑うけど、その足は痛々しく腫れ上がっている。
みんなが待ちに待った文化祭の日。僕たちの高校では文化祭は二日行われる。一日目はホールを貸し切って舞台発表、二日目は学校でクラスの出し物などを楽しむのだ。
室長になった人が言い、僕らは立ち上がる。そしてジャンケンで勝った人が図書委員になることになった。
「ジャンケンポン!!」
結果、僕と花山さんが図書委員となった。
「よろしくね」
花山さんがニコリと笑う。僕は図書委員になれたことが嬉しく、コクリと頷いた。
それから花山さんは、いい意味で目立つ人になっていった。
図書委員の会議などで、「こんな本を置いた方がいい」と積極的に意見を出したり、他の委員会を手伝ったり、学校行事にも積極的に関わっている。それを見ている僕らもやる気をもらい、クラスが一つになるということは珍しくない。それはいいことだと思うんだけど……。
「花山さん、大丈夫?」
「平気、平気!ちょっと転んだだけ」
花山さんはそう言って笑うけど、その足は痛々しく腫れ上がっている。
みんなが待ちに待った文化祭の日。僕たちの高校では文化祭は二日行われる。一日目はホールを貸し切って舞台発表、二日目は学校でクラスの出し物などを楽しむのだ。