冷酷組長は泣き虫、天然に恋をした
台所
勇気「最悪、変な事考えたせいでご飯喉に通らないや」
伽耶『楽しかったね!笑』
勇気「羨ましい」
勇気「んん〜ああーー!よっし!笑」
ずっと落ち込んでると変に思われるし早く忘れなきゃ……
台所からお茶を持っていくと庭に真希さんと伽耶さんがいた
勇気「?!」
伽耶「今日本当に楽しかったね笑」
真希「ああ」
伽耶「そういえば私が入院してる間面白い女の子がいたって周りから聞いたけど、どんな子?」
真希「なんだよ急に」
伽耶「うう〜ん、ちょっと気になって」
真希「はぁ〜……目が話せなくて、すぐに泣いて、変なガキ」
伽耶「ガキ?」
真希「まだ高校生」
伽耶「……そう」
私の事だ……なんか変な気持ち……
伽耶「なんか嫉妬しちゃうな〜」
真希「……」
伽耶「真希」
真希「なん…んっ?!」
勇気「?!…」
伽耶さんは真希さんにキスをしてそのままゆかに倒した
伽耶「好き…」
私は耐えられず台所に戻った
勇気「はぁ…はぁ…うう…ヒックヒック」
どれぐらい時間が経っただろう、私は枯れるまで泣いた
勇気「…」
星矢「おーい勇気〜お前飲み物取るだけで何分かか…うわぁ?!お前こんなところでしゃがみ込んでどうした!」
勇気「…」
星矢「どっか痛いんか?気分とか?」
勇気「大丈夫、ちょっと考えてただけだから、持ってく先行ってて」
星矢「わかった」
分かってた事なのに、二人が恋仲だった事は教えられてたはずなのに、それにあきらめるために後々傷つかないように菊さんが教えてくれたのに、今更本当に…
勇気「おこがましすぎだよね」
広間に向かうと瀬戸先生が立っていた
京介「遅すぎ、喉が枯れる」
そんな大袈裟な
勇気「ごめんなさい、ゆっくりしすぎました〜」
中に入るとお茶を待っていたのかみんながガラスをまとめていた
陽「ほら手伝うから、お前配れ」
勇気「お、俺がやるから配って」
陽「おう、」
星矢「あはは笑まじであん時は笑ったよな〜勇気俺も茶入れといて」
勇気「……」
星矢「…ゴク」
月「暗い顔」
勇気「え?ごめん考え事してた笑」
星矢「…」
いつものように洗い物をして2時にお風呂に上がり菊さんと別れた
勇気「はぁ〜」
奏斗「勇気こんなところで何やってんだ?」
勇気「奏斗さん、それに京介さんお二人こそこんな夜中にお酒ですか?」
奏斗「ん?あ〜まぁな笑」
やっぱり私が見てた奏斗さんは表の姿なのかもしれない、喋り方も話し方と少し荒っぽい
奏斗「なんだよ、俺の顔なんかついてる?」
勇気「いえ」
京介「隣座っていいか?」
勇気「どうぞ」
京介「…キン、ジー」
京介と奏斗さんは私の右隣に座り満月を見ながらタバコを吸い始めた
奏斗「ふぅー」
京介「勇気なんか言いたい事あんなら溜め込まず吐き出したほうがいいぞ」
勇気「え?なぜそう思うんですか?」
京介「なんとなく」