冷酷組長は泣き虫、天然に恋をした

食事の時間


勇気「……」


陽「でさー笑笑」


私の頭の中は今朝の光景でいっぱいだった


たたた!

北斗「勇気兄ちゃん!後で遊ぼ〜」


郁斗「遊ぼ!」


勇気「え?あ、ああ〜はい!その代わり体を使う遊びは……」


郁斗「わかってる、トランプしよう!」


勇気「はいはい笑」


北斗「トランプ庭の廊下でやろ」


勇気「なんでまた?」


郁斗「洗濯の仕事できるでしょ?」


勇気「……若……ありがとうございます笑」


私は若に優しく微笑んだ


遥「……」


それからトランプをしながら自分の仕事もやり始めた


北斗「次勇気兄ちゃんの番だよー」


パンッ!パンッ!


勇気「んん〜それじゃあ……これ!……」


郁斗「運なさすぎ」


勇気「俺も思います」


北斗「笑笑……」


パンッパンッ!


北斗「勇気兄ちゃん」


勇気「?もう出番ですか〜」


北斗「僕達そろそろ帰るんだ、一緒に着いてきて欲しい……」


勇気「……」


若はトランプを投げ捨て私の元に来て強く抱きしめられた


勇気「今日はどうしたんです?あ、もしかして怖い夢でも……「違う」甘いものでも「いらない」……」



北斗「一緒に来てよ」


勇気「若それは「わがまま言うなよ北斗」」


郁斗「勇気兄ちゃんはここの人なんだぞ」


北斗「嫌だ!!」


勇気「?!」


北斗「……うっ……ヒック、ヒック」


郁斗「そんなことで……泣く、なよ〜うわぁ〜」


2人は大泣きし始めた


2人とも寂しいのかもしれない、帰ったらお兄さん達の仕事がまた忙しくなるから……


私は2人を抱きしめ、涙を流した


勇気「泣かないでください、少しばいばいするだけです……うっ……一生会えない訳では無いんですよ?」


郁斗「……いかないで」


勇気「おふたりとも、明日帰るのに、今泣いたら明日はもっと泣いちゃいます、今日は笑ってください!その代わり、お二人の頭を洗います。一緒にも寝ます。」



2人「本当に?」


勇気「はい、さぁ泣き止んで、後で3人でお買い物行きましょう?ね?」


北斗「うん……」


2人とも返事はしたものの離れなかった


勇気「おふたりはまだまだ子供ですね……」


2人を膝に寝かせて少し休ませた


トントン……


勇気「泣き疲れましたよね?少しお昼寝にしましょう」


郁斗「うん……」


勇気「おやすみなさい、若」


北斗「……」


私も少し目を瞑り眠りについた
























< 131 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop