組長が惚れた女
8章 愛が嘘を打ち砕く
暁編


暁「……わかった」


桃「……よかった笑信じてくれたんですね笑」


暁「ああ」


潤「こんな動画を信じんのか!」


暁「いや、」


潤「それじゃあ、どういう事だよ……」


暁「まず、この動画に写ってるやつは美花じゃね
ぇ、そもそも女でもねぇ男だ」



組『 はぁ?!』


桃「っ!」


暁「まず1つ美花は人を叩いた後こんな憎たらしい
笑い方はしない、泣くか誰かを思って怒ってる
時だ。2つ美花はこんなに背が高くない、もっと低い。3つ美花はこんなに化粧濃くないんだよ!そもそもリップしかあんまりやんねぇんだよ!それもわかんねぇお前が美花の友達だ?ふざけんのもたいがいにしやがれ!」


桃「?!……」


天「俺にも見せてくれ」


天馬が言うと皆も立ち上がり動画をガン見した。


海「確かに、あいつじゃねぇな、こいつこんなに
胸元開けてねぇし」


桃「う……」


千「あんた、自分以外なんも見えてないんだな」


桃「……」


暁「これでもまだ嘘を言うのか?」


桃「どうしてよ……」


暁「あ?」


桃「どうしてあんなただの女を気に入るの
よ!!!あの子は居場所も彼氏も友達も何もな
い女よ!そんな女より全部持ってる私の方がい
いに決まってる!なのにどうしてなの!私とあ
の女と何が違うの!」


流「……最低だな」



桃「は?何が?笑私そんなに酷いことした?私を
信じたのはあんた達でしょ!何今更突き止めるのよ……せっかく全部上手く言ってたのに……」



天「騙してたのはお前だったって事か」


桃「そうよ笑」


ニ「さすがに引く」


桃「なんて言われようと私は悪いことをしたとは
思ってないわよ……流を手に入れることが出来たんだから笑私ずっと、流が好きだった。でも美
花がいたから私が入るすきなんてなかったから、あの女を追い出したのよ笑笑」


暁「……!言いたいことはそれだけか。」


桃「?!」


俺は美花をどん底に落としたこの女を殴りたいと思った。殺したいとも……けどそんなことするとあいつが泣く。そんな姿だけは見たくない。だから殺気を思いっきり出した。


暁「てめえの話を聞くために呼んだんじゃねぇんだよ、美花はどこだ」


桃「さぁ〜ね笑今頃心壊れてるかもね笑」


暁「は?」



桃「さっき動画見せたでしょ?笑あれ途中まで美
花も聞いてたのよ笑もちろんこの動画私が作っ
たことも知ってるけどね笑あんだが「わかった」
その言葉で切ったからちょうど良かったと思っ
てるわ笑まだ美花は勘違いしてるままでしょう
ね笑笑」



暁「?!……」


桃「その顔最高!笑」


暁「てぇめぇ!!!!」


?「話のところすんません!」


潤「なんだ」


組1「美花さんの居場所を知ってるっていう人が尋
ねてきてます」


暁「?!すぐに通せ!」


組1「はい!」


?「あんたが美花の彼氏?!」



暁「ああ」



遊「俺はそこの女の……弟だ!」

 

流「?!」



桃「ちょっと!!!」



遊「あいつは、美花は、西の外れの所に倉庫があ
る、そこに美花は監禁されてる!」



暁「嘘じゃねぇだろうな……」



遊「ああ」



暁「……てめぇら!準備しろ!行くぞ!」



全『 おう!!!』



暁「広と春樹、潤、遼、明は俺とついてこ!」



5人『 了解』



暁「あとの奴らはこの女を監視しとけ!」



全『おう 』



桃「あんたどう言うつもりよ!!!よくも私を裏
切ったわね!今まであんたを育てて来たって言
うのに!」



遊「俺はあんたの奴隷しか思ってなかったよ。い
つかは俺を認めてくれる、そう思ってた、けど
違った。あんたは俺を一生許さねぇ〜つもりな
んだって、それをきずかさせてくれたのが美花
だ。本当は怖かった、でもまう前に進むよ……笑姉ちゃん、もうこんなこと辞めよう……」


桃「……」


暁「行くぞ!」


美花、待ってろ!すぐ行く


広「ここを右に曲がれ!」


暁「……」


曲がった所に古びた倉庫があった。


明「ここか……」


暁「入るぞ!」



遼「誰もいねぇな……」


春「……」


ドン!!!


潤「上だ!」


美花!!!


暁「?!俺の女に手出すんじゃねぇ!!!このゴ
ミ野郎!!!」


男「?!誰だ!」


美「?!暁さん……」


男「こいつの男か笑」


暁「そうだ、その手離せよ……」


男「なら取り戻してみろよ!」


暁「……上等だ笑」


美「……」


暁「目瞑ってろ」


美「はい……んっ」


男「……よ、よるんじゃねえ!この女がどうなって
もいいのか!」



暁「……その汚ねえ手で……俺の女に、触んなって いってんだろうが!!!!!!」


ドカ!バシ
2発殴っただけで直ぐに倒れた。


男「がは!……」


広「あいつ馬鹿だろ……」


暁「春樹、あとは頼む。」


春「任せろ笑」


暁「……美花」


美「どうして……私を助けたの?」


暁「俺の大事な女を助けるのは当たり前だろ笑」


美「?!……うっ……ヒックヒック……」


暁「?!なんで泣くんだよ」


美「だって……私と別れるために来たのかと……ヒックだから……ヒック」


暁「お前と別れるわけねぇだろ笑」


美「だってあの動画……」


暁「最初はビックリしたけどちゃんと見たらお前じゃないことがわかったんだよ笑」


美「え?……」



暁「それに言ったろ?笑お前を信じるって笑」



美「暁さん……ありがとうございます!笑」



暁「それよりあいつに変なことされなかったか?」



美「やられる前に来てくれたので大丈夫です笑」
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