組長が惚れた女

美花


私が向かった場所は婦人科だ、ストレスのせいか生理がもう2ヶ月も来ていないのが心配になりこの際行くことにしたのだ。



婦「こんにちは〜今日はどうされましたか?」




美「えっと生理が2ヶ月来なくて……それで……」




婦「わかりました。それではお名前を書いてお待ち下さい。あと、この紙にいくつか書いていただ
けますか?」





美「はい」





それから私はソファーに座り紙に自分のわかるところを書いて先程の女の人に渡した。




婦「ありがとうございます。また及びしますのでもう少しお待ちください。」





美「はい」






はぁ〜ストレスの原因はわかってるけど薬でもしかしたら治るのかな……





婦「桃原さん〜」





私が呼ばれたので部屋に入って先生の診断を受けた。




美「あの……それでどうだったんですか?」




先「検査をした結果ですが、妊娠しています」




美「え?!……先生今なんて……」




先「お腹の中に赤ちゃんができています」




私のお腹の中に……赤ちゃんが……




私は自分のお腹をさすった。





それで生理が来なかったわけがわかった……私と暁さんの赤ちゃんができてたからなんだ……




先「ですが今ならまだ間に合います。下ろします
か?」




そうだ、もうあの人には会えない……この子に合わせることも……それでも





美「いいえ!産みます!」





先「そうですか。学校は?」




美「ギリギリまで通おうと思います。」





先「わかりました。私もできる限りのフォローはします笑」





美「ありがとうございます」





先「これ、私の電話番号、何かあったらすぐに電
話して」


美「え、どうして?」



先「あなたまだ高校生で心配だからよ」



美「?!……ありがとう……ございます……」



私は涙を堪えながら先生にお礼を言った




杏「私は幸樹 杏奈よろしくね。美花さん」




美「はい!よろしくお願いします」




杏「さあ!そうと決まったら色々準備しなくちゃ
ね笑」





美「はい!笑」





杏「でも今日は帰ってゆっくりしなさい。お腹の
子もその方が1番いいわ」





美「わかりました」
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