組長が惚れた女
14章 本当の自由
美「……ん、今誰かに謝られたような……」
杏「あら、起きたのね具合いはどう?」
美「まだあり……」
杏「まあ、2人もお腹に居たらつわりも酷いわよね、」
美「……でも私全く辛くないんです」
杏「どうして?」
美「お腹に2人も赤ちゃんがいるのに、今からお母さんになる私がへばってたら、この子達に心配させちゃうから笑」
杏「そうだ、今日私出かけるから何かあったらすぐに電話するねするのよ?わかった?」
美「はい、ありがとうございます」
美「……あの!その前にいいですか?」
杏「何?」
美「私……この子達が産まれたらこの街を離れようと思います。」
杏「?!」
美「この街は思い出が多すぎるから……」
杏「美花はそれでいいの?この街を離れたらもう友達ともあえないってことだよ?わかってるの?」
美「うん……その覚悟で杏奈先生に話したから」
杏「どこに行くか決めたの?」
美「まだ」
杏「それじゃあ!」
美「でも!もう杏奈先生に迷惑ばかりかけたくないから」
杏「美花ちゃん。」
美「私の最初で最後のわがまま聞いてくれますか?」
杏「……当たり前でしょ……」
美「ありがとうございます……赤ちゃんを産んだらすぐにでも出ていくつもりです」
杏「わかった、でも産む時は私にも手伝わせてね?」
美「はい笑」
杏「それじゃあ、出かけてくるわ」
美「はい笑」