梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
「キャー!」

「宇目崎君やっぱり今日もカッコイイ」

「同じ人間と思えないよね、オーラ出てるよ」

「才色兼備、文武両道、おまけに富貴栄華、その上、彼女に一途とか、理想の塊すぎる」

 急に、廊下が騒がしくなった。

 女子たちの悲鳴のような声の中に、うめさき、という言葉を聞いたような気がして、振り返る。

「毎朝騒がしいよね。朋香も大変だね、あんな旦那を持ってさ」

「嘘……本当に……?」
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