梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
帰り仕度をしてスマホを携え、目的の場所を目指す。
旧校舎は新しい二棟の校舎と少し離れた場所に位置しており、校庭を挟んだ反対側にある。
学業のほぼ全ては新校舎で行っていて、旧校舎には資料室といくつかの部活動が使う部室があるのみだ。
だからあまり人もおらず、桜の写真を撮るのにうってつけなのである。
近くまで来てみると、やっぱり圧倒される大きさと美しさ。
全景や、ぼんぼりのズームアップを次々とカメラに収めていく。
よし、次は角度を変えて……あれ? なんで?
八重桜の奥に、あり得ないものを見た。梅の木が満開なのだ。
もうすぐ五月になろうというこの時期に咲いている花ではないはずなのに。
旧校舎は新しい二棟の校舎と少し離れた場所に位置しており、校庭を挟んだ反対側にある。
学業のほぼ全ては新校舎で行っていて、旧校舎には資料室といくつかの部活動が使う部室があるのみだ。
だからあまり人もおらず、桜の写真を撮るのにうってつけなのである。
近くまで来てみると、やっぱり圧倒される大きさと美しさ。
全景や、ぼんぼりのズームアップを次々とカメラに収めていく。
よし、次は角度を変えて……あれ? なんで?
八重桜の奥に、あり得ないものを見た。梅の木が満開なのだ。
もうすぐ五月になろうというこの時期に咲いている花ではないはずなのに。