梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
 仲良くなれたらいいなと思ったのに、もしかしたら私、地雷を踏みぬいてしまったのかもしれない。

 どうしよう、やっぱり黙っておくべきだったのかな。

 ああ、後悔先に立たずって、こういう時に使うのか……

「あー、いや、やっぱ見間違いかも。ゴメンね変なこと言って! 気持ち悪いよね、忘れて! じゃあね!」

「待って!」

 苦しい嘘で撤回してみるも、無理がありすぎていたたまれなくなり、私はその場から早く離れたかった。

 だけど駆けだそうとした瞬間、梅咲君が私の手首を掴んだ。
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