梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
「精霊界と人間界とのつながりを保つために、王の後継時期に合わせて特別な魂がこの世に生まれる。その魂を授かった者には、夫となる者の真の姿が見えるんだ」
「え、それが私ってこと?」
「そうなるね。僕の角が見えるのは、妻となるその一人だけだから」
私は、さっきの光景を見た時、梅咲君がそういう感じの人なんじゃないかって、少し予想というか予感のようなものはあった、と思う。
だってどう考えても高貴すぎたし。けど! 妻とか妃とか、そういうのは全然考えていなかった!
でもよく考えてみたら、なんで私だけにしか見えないのかなんて理由は、ファンタジー小説とかの世界では、生贄だからとか、そうじゃなきゃお妃様、そんな感じで相場が決まっているような気もする。
今までそこに思い至らなかったのが不思議なくらいにベタな理由だ。
「それに……」
「え、それが私ってこと?」
「そうなるね。僕の角が見えるのは、妻となるその一人だけだから」
私は、さっきの光景を見た時、梅咲君がそういう感じの人なんじゃないかって、少し予想というか予感のようなものはあった、と思う。
だってどう考えても高貴すぎたし。けど! 妻とか妃とか、そういうのは全然考えていなかった!
でもよく考えてみたら、なんで私だけにしか見えないのかなんて理由は、ファンタジー小説とかの世界では、生贄だからとか、そうじゃなきゃお妃様、そんな感じで相場が決まっているような気もする。
今までそこに思い至らなかったのが不思議なくらいにベタな理由だ。
「それに……」