梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
梅咲君が言葉を詰まらせると、節王、のくだりで鎮まりかけていた角の花が、またポンポンと咲きだした。
「僕、ずっと前から小松さんを……その、好きで」
「え? 嘘なんで!?」
普通に聞いているようでいて、私は今、超絶テンパっている。
人間じゃないのはずっと予感がしていたし、高貴なお方だっていうのも想定内。
だけど、それをポンポンと説明されて、妻になる人だとか言われて、その上、その上。
梅咲君が私を好き? それはさすがに都合よすぎでは?
芸能人でもない私にこんな大掛かりなドッキリを仕掛けるメリットなんかないと思うけれど、どこかにカメラがあって、数年かけてドッキリのドキュメンタリーでも撮っているんじゃないかとまで思ってしまう。
「僕、ずっと前から小松さんを……その、好きで」
「え? 嘘なんで!?」
普通に聞いているようでいて、私は今、超絶テンパっている。
人間じゃないのはずっと予感がしていたし、高貴なお方だっていうのも想定内。
だけど、それをポンポンと説明されて、妻になる人だとか言われて、その上、その上。
梅咲君が私を好き? それはさすがに都合よすぎでは?
芸能人でもない私にこんな大掛かりなドッキリを仕掛けるメリットなんかないと思うけれど、どこかにカメラがあって、数年かけてドッキリのドキュメンタリーでも撮っているんじゃないかとまで思ってしまう。