梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
「本当に春、あ、季節のほうね。春を愛して、季節を楽しんでいるんだなって思って」
「うん。春って、いいよね」
「小松さんが僕のことを言っているわけじゃないのは百も承知なんだけど、その、小松さんが好きって言ってる春も、そもそも僕なんだよ」
「あー……春を司る、春王」
「まあ正確には今は父上なんだけどね」
「うん」
「人間でいう血族っていうのかな、僕たち精霊界ではそれを気族といってね。要は僕には春の気が流れているから、例えば小松さんが春を好きっていう気持ちをチューリップが受けると、それは僕にも届くんだ」
「え、じゃあ私、毎日のように梅咲君に告ってるみたいな感じになってたってこと?」
「……うん、そんな感じ。しかもこう……脳に直接来る感じっていうか」
「うん。春って、いいよね」
「小松さんが僕のことを言っているわけじゃないのは百も承知なんだけど、その、小松さんが好きって言ってる春も、そもそも僕なんだよ」
「あー……春を司る、春王」
「まあ正確には今は父上なんだけどね」
「うん」
「人間でいう血族っていうのかな、僕たち精霊界ではそれを気族といってね。要は僕には春の気が流れているから、例えば小松さんが春を好きっていう気持ちをチューリップが受けると、それは僕にも届くんだ」
「え、じゃあ私、毎日のように梅咲君に告ってるみたいな感じになってたってこと?」
「……うん、そんな感じ。しかもこう……脳に直接来る感じっていうか」