梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
トラブルの予感
*****

 翌朝、登校すると、昇降口や廊下など至る所で女子たちが泣いていた。

 不思議に思いながら教室に着くと、教室でも泣いている女子たち。

 そしてその向こうで、気が強い系の女子たちに囲まれている梅咲君がいた。

「おは、よう……?」

 その異様な状況にやや引き気味になりつつも挨拶をした、その途端。

 ギロリ。

 女子たちの視線が私に注がれた。
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