梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
「見て」

「わあ!」

 一瞬の痛みの後、握られていた手が梅咲君の両手から解放されると、指にさっきのオーロラと同じ色の石を飾った指輪がついていた。

「取り巻いてた加護が……!」

「うお! すっげー、なんかゲームのアイテムみたいだな!」

「翔太の例え、バカっぽいって。すっごい綺麗……!」

 いきなり手品か魔法のように現れた指輪に、真央も田村君も夢中で魅入っている。

 当然だと、私も思う。だって、めちゃめちゃ綺麗なのだ。

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