梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
「小松さん……ありがとう!」
「あはは、そんなのいいのに。私が梅咲君に勉強教えてもらったりしてるほうがありがとうだよ」
「ううん! ……(そうか……小松さんは無自覚なんだよな)」
「え? よく聴こえなかった」
「なんでもないよ、とにかくありがとう!」
なんでもないと言いつつ、梅咲君の角が騒がしい。ポンポンと弾むように花が咲きだす。何かはわからないけれど、梅咲君が楽しいのならそれでいい、そう思った。
そういうわけで、私は夏休みに入ったらすぐに精霊界へ行くことになった。とても綺麗なところだと梅咲君は言うけれど、これはいわゆる異世界体験なのだ。あの日見たキラキラで眩しい光の向こうへ、行くのである。
私、無事に戻ってこられるのかな……
「あはは、そんなのいいのに。私が梅咲君に勉強教えてもらったりしてるほうがありがとうだよ」
「ううん! ……(そうか……小松さんは無自覚なんだよな)」
「え? よく聴こえなかった」
「なんでもないよ、とにかくありがとう!」
なんでもないと言いつつ、梅咲君の角が騒がしい。ポンポンと弾むように花が咲きだす。何かはわからないけれど、梅咲君が楽しいのならそれでいい、そう思った。
そういうわけで、私は夏休みに入ったらすぐに精霊界へ行くことになった。とても綺麗なところだと梅咲君は言うけれど、これはいわゆる異世界体験なのだ。あの日見たキラキラで眩しい光の向こうへ、行くのである。
私、無事に戻ってこられるのかな……