梅咲君にはツノがある ~私、節王様と結婚します!~
*
「朋香? 朝ごはんは~?」
「いらないっ!」
勢いで飛び出して、鏡も見ていない。前髪に寝ぐせとかついているかもしれない。
精霊界でハルに会うんだから、シャワー浴びてくるべきだった。そんなことを考えながら、私は走った。
学校までなんて大した距離じゃないのに、なんだかものすごく遠く感じる。
商店街を通り抜ける。通り一面クリスマス色に彩られているこの道を、昨日は二人で並んで歩いたのに。
早く、一秒でも早く。あの梅の木のところへ!
「朋香? 朝ごはんは~?」
「いらないっ!」
勢いで飛び出して、鏡も見ていない。前髪に寝ぐせとかついているかもしれない。
精霊界でハルに会うんだから、シャワー浴びてくるべきだった。そんなことを考えながら、私は走った。
学校までなんて大した距離じゃないのに、なんだかものすごく遠く感じる。
商店街を通り抜ける。通り一面クリスマス色に彩られているこの道を、昨日は二人で並んで歩いたのに。
早く、一秒でも早く。あの梅の木のところへ!