後輩くんは溺愛を隠せない
【夏樹side】
休憩時間になり、スマホの画面を付けると、ミルクレープを頬張って幸せそうな顔をしている紗知先輩がいた。
この写真は、出張の時の物だ。
あの時は消してと言われたけれど、こんな可愛い顔の紗知先輩を消すことなんて出来ない。
「なに、黒瀬の彼女?」
画面を見て、思わず微笑んでいると、隣にいた男から画面を除きこまれた。
この男は、本社に移動してから俺の指導を担当してくれている、清瀬さん。
本社に居るだけあって、指導も的確で、仕事がやりやすかった。
「まぁ、そんなところです」
まだ告白すら出来ていないとは、言えないので、誤魔化しておく。
突然の異動で、告白する時間もなかったけれど、何も用事がないのに連絡していいのか分からず、忙しいのもあり、まだ連絡できていなかった。
「さては、お前、まだ告白してないな?」
清瀬さん、仕事の時は頼りになるのに、こんな所まで鋭くなくていいと思う。
「なんで、分かっちゃうんですか、その通りです」
休憩時間になり、スマホの画面を付けると、ミルクレープを頬張って幸せそうな顔をしている紗知先輩がいた。
この写真は、出張の時の物だ。
あの時は消してと言われたけれど、こんな可愛い顔の紗知先輩を消すことなんて出来ない。
「なに、黒瀬の彼女?」
画面を見て、思わず微笑んでいると、隣にいた男から画面を除きこまれた。
この男は、本社に移動してから俺の指導を担当してくれている、清瀬さん。
本社に居るだけあって、指導も的確で、仕事がやりやすかった。
「まぁ、そんなところです」
まだ告白すら出来ていないとは、言えないので、誤魔化しておく。
突然の異動で、告白する時間もなかったけれど、何も用事がないのに連絡していいのか分からず、忙しいのもあり、まだ連絡できていなかった。
「さては、お前、まだ告白してないな?」
清瀬さん、仕事の時は頼りになるのに、こんな所まで鋭くなくていいと思う。
「なんで、分かっちゃうんですか、その通りです」