後輩くんは溺愛を隠せない
「それは......紗知先輩って、天使じゃないですか!」
「「は?」」
いきなり何を言い出すのだ......。
どうやら、自己紹介をした時の呟きは聞き間違いではなかったらしい。
思ってもいなかった言葉に、胡桃と春奈は目を丸くして固まっている。
でも、夏樹くんの暴走は止まらなかったーー。
「ふわふわしてて可愛いのに、仕事は完璧、お客様第1で仕事してるし、......自分より周りの為にしているなんて、カッコイイじゃないですかっ!
それに、香水臭いおばさん達じゃなく、いい匂いするし、可愛いのに自覚してないし、鈍感だし、なにより天使だし......」
「そ、そんなこと......」
何故かべた褒めされて、私は恥ずかしくなってくる。
それに、最後の方のはーー、うん、よく分からない。
「わかる!わかるよ!こんな顔なのに、仕事出来て、頼りになるとかかっこいいよね!
自覚ない所とか、危なっかしくて、護りたくなるよね!」