後輩くんは溺愛を隠せない
3.可愛い天使
朝日がカーテンの隙間から顔に当たる。
「ふわぁぁ......」
眩しさに耐えながらゆっくりと目を開けると、いつもと景色が違った。
見慣れている私の部屋ではないーー。
「えっ......?」
そして今居るのは、ふかふかのダブルサイズのベットの上。
私の部屋の、ふわふわした雰囲気とは真逆の、モノクロの部屋だった。
「ーーどこ?」
頭がついていかない。
昨日は残業して、そのあと飲みに行って......どうしたんだっけ?途中から記憶が無い。
必死に頭をフル回転させていると、ベットサイドからガタッと物音がした。
ビクッとしながらも、恐る恐る音のした方を見てみる。
「ふぁぁ......、起きた?おはようございます......」
眠そうな顔をゆっくりと上げたのは、なんと夏樹くんだった。
「おはよう......って、あ、えっ?ちょ......どう!?」
えっ、ちょっと待って......。
一気にパニックになり、言葉が出てこない。