後輩くんは溺愛を隠せない
「あ、何もしてないですよ!ただ、苦しそうだったからボタン外しただけで......」
「で、でも......見たんでしょ!」
恥ずかしくて、穴があったら入りたいくらいだ。
「可愛すぎる寝顔は見ましたよ!それに、紗知先輩から甘えられるのとか、嬉しすぎました!」
何故か興奮している夏樹くんからは、私が求めていた答えとは違う言葉が返ってきた。
嬉しいとか、感想なんか求めてないっ!
「えっ?ちょっと待ってーー今なんて言った?」
テンションについて行けずに、危うくスルーしてしまう所だった。
なんか、聞きたくなかったことを言っていた気がするーー。
「だから、俺は紗知先輩の可愛すぎる寝顔は見たけど、ほかは見てません。襲ってもいないので信じてください!
甘えてくる紗知先輩が可愛すぎて、悶絶しましたけど、理性はちゃんと捕まえておいたので!」
さっきよりも、言葉が増えている。
それに、理性を捕まえておいたって......自信満々の顔で言われてもーー、ん......?