後輩くんは溺愛を隠せない
季節のパスタは、トマトとアスパラのパスタで美味しそうだし、好物のオムライスも捨て難い。
どっちにしよう......。
しばらく考えてから、どっちにするかを決めた。
「決めた!オムライスにする!」
「分かりました。じゃあ頼みますね」
夏樹くんは、そう言って呼び出しボタンを押した。
「お伺い致します」
「オムライス1つと季節のパスタ1つ」
夏樹くん、季節のパスタにするんだ。
私が食べたかったやつだし、好みが合うかもーー。
「かしこまりました」
店員さんは、注文を復唱して帰っていく。
「夏樹くんも、このパスタ食べたかったの?」
「はい!美味しそうですよね」
「気が合うね。私もこのパスタ迷ってたの!」
「やっぱり!......あっ......」
やっぱり?ってどういう事だろう。
しかも、言っちゃったって顔してるし。
「私が迷ってるって知ってたの?」
「あぁ......言うつもり無かったのに」
どうやら口が滑ったらしく、本気で落ち込んでいた。